-To Kyoto- 京都へ、移住してみる。

2016年、東京から京都へ移住を決めた体験記。

移住のカベ【仕事編】

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京都に限らず移住に際して大きなカベになるのが『仕事』です。

 

転職する際、下記のようなセオリーがあります。

『次の職を決めた後、今の仕事の退職交渉を始める』

 

次の収入源を確保し、リスクを抑えた上で退職交渉に臨む。

当然といえば当然の行動で、私もこれまでの転職ではこのセオリーを守って転職をしました。

 

しかし、私は今回の移住に際して現地に移った後、職探しを行うことに決めました。

すなわち、今の仕事を退職した後、次の仕事を探すという一般的なセオリーとは逆の行動をする訳です。

私が退職することを知った同僚は私に問いかけます。

「次は何処で働くの?」と。

その問いに

「まだ決めてない」

と答えると、皆一様に驚きます。

それぐらい、通常ではあり得ないことだと自分でも思います。

 

普通ではない、この方法をとる事にした理由はこの方法が自分が満足する職に就く可能性が最も高いと考えたからです。

この考えに至ったのは私のこんな体験がきっかけです。

 

以前にも書きましたが、私は一度大手エージェントを使って東京で京都の職を探したことがあります。

自分の希望は商品などの企画職でしたが、あったのはたった2社。(大手カタログ通販ときもの屋さんでした)東京では同条件で10社以上の求人があったと思います。

また、募集要項を確認したところ、当然面接は関西で行うこととなっていました。

(人を求めている部署が関西なのだから当たり前のことではありますが)

この事実を知ったとき、

「ああ、今まで通りのやり方では京都で職を探すのは無理やな」

と強く感じました。

 

この経験から東京→京都への職探しには2つの大きな障害があることが分かります。

 

1つ目の障害は『東京との企業規模の差から起こる(求人)情報の不足』です。

その後、自分なりに京都の職について情報収集をした結果、ECなどの企画職の需要がないわけではないと感じています。また、特徴ある商材を扱う企業は歴史ある会社、ベンチャー問わず存在しています。

そういった会社には自分が期待するような企画職として魅力的な機会が存在している筈です。

 

ただし、こういった会社は企業規模が決して大きくありません。

リクルートのような全国にネットワークのあるエージェントは必要な費用も高額です。

これらの企業が利用する媒体として適切ではないと判断することは十分あり得る訳で、東京で待っていても情報に巡り合える可能性は低いのです。

 

 2つ目の障害は『距離』。

面接を受けにくにも、一時面接から出張です。

また、移動時間を考えると仕事帰りに平日の面接に行くことは不可能で、

面接日は休みをとるしかない。

これで一次面接で落ちたりすればやりきれない気がしてなりません。

 

この2つの障害を乗り越えるためには

現地に住み、情報を取りに行く、面接にいつでも臨むことができる

という環境を整えた上で職を探すことが一番と考えたのでした。

また、移住するにあたって、自分が求める仕事がこのような探し方にあっていると考えたということもあります。

自分が京都での仕事探しで優先したこと、諦めたことはまた次の機会に書きたいと思います。

 

京都移住と私~なぜ東京に住み、なぜ京都へ移るのか~

京都へ移住したいと思い、会社を辞めると言って早いもので1か月。

ところが仕事やらなんやらで時間はとれず、当然京都に行くこともできないため具体的な準備は全くと言っていいほど進んでいません。

準備が具体的になるのは8月後半頃からかなと思っています。

それまでは、自分が京都移住への行動を起こすまでに考えた事を書いていきたいと思います。

 

まず、なぜ京都に住みたいと思い始めたかについて。

以前の記事でも書きましたが、自分にとって京都への移住は

『生まれた場所へ帰る』ことでもあります。

所謂『Uターン』と呼ばれるものです。

 

しかし、自分が京都にいたのは小学生まで。

その後は滋賀、兵庫で暮らしていたので、実は自分には京都に『地元の友達』といった基盤のようなものは全くありません。

人とのつながりが特にない場所に行くという意味ではIターンにも近く、

それゆえ自分にとってはやはり東京から京都に住むという事は『帰省』ではなく『移住』なのです。

 

京都というのは、自分にとってずっと『あこがれの場所』です。

 

住んでいた場所が銀閣寺の近くという緑とお寺に囲まれた非常に素晴らしい場所であること、小学生時代に良い思い出が多い事から、そもそも滋賀、兵庫に住んでいた時からいつか京都に住みたいという気持ちがありました。

そして大学生の就職活動。就職氷河期真っ只中の時代に苦労しながらも京都に本社がある従業員が500人程のメーカーに就職しました。

この会社は支社が京都の他に東京、名古屋しかないという会社で、当時の自分は

「これでついに京都に住むことができる!」

と我ながらいい仕事をしたと満足していたのでした。

 

ところが。

 

入社式の辞令でもらった配属は『東京支店』。

当時好きだった女の子にも「東京はあまりに遠い」とフラれ、

傷心の私はその後10年以上暮らすこととなる東京へ向かう事になりました(涙)

 

しかし、今となって思えば社会人になったタイミングで東京に来た事はとても恵まれた事でした。

同じように社会人になって東京に来ることになった、という人は沢山いるわけで

私は違う会社で働く同年代の友達を苦も無く作ることができたのです。

社外の人と話すことで世界が広がり、また、みんな同じ事で悩むんだと安心したり、

「あいつに負けてられるか」と仕事のモチベーションをもらったり。

仕事を頑張る事に楽しさを感じるようになった自分には東京という場所は恵まれた環境で、大企業、ベンチャーと会社は変わっても東京から離れるという事を具体的には考えていませんでした。

 

そんな自分にとって『京都移住』が具体的なものになったきっかけは家族の死でした。

30歳の時、突然母親が亡くなり、私も含め家族はパニックになりました。

父はすっかり元気がなくなり、この時自分は「家族の近くに居たい」と真剣に京都に移る事を検討しました。

しかし、東京では思うように仕事が見つからず、当時は断念。

この時から、「自分が京都に住むとしたらどのように暮らしたいか」を考えるようになりました。

 

仕事に関しても20代の頃と考え方が変わってきます。

20代は目の前の案件をこなすことに精一杯だったことが、30代になると自分でやることを考え、実行することに楽しさを感じるようになります。

ベンチャーで働いた経験から、そんな仕事があるのは大きい会社ではなく、比較的小さな会社なのではと感じるようになりました。

 

そういった視点で京都を見ると、商材、会社共に面白そうなものがたくさんあるように感じられ、働く場として魅力があるように感じられるのです。

そして京都移住計画で知り合った同年代の人たちの働き方を見ると、

自分もこのように働きたいという気持ちがより強くなりました。

 

そして最後に、やはり東京は人が多く、多くの会社が深夜まで当然のように仕事をしています。この環境に息が詰まるような感触を感じるようになってきました。

もう一度空が広い場所(=高いビルが少ない場所)で暮らしたい。

 

そんなことを考え、自分は京都に住む事を決めました。

 

京都移住計画①【移住のキッカケ】

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『京都』『移住』で検索すればGoogle先生が一番最初に教えてくれる

(検索結果の一番上にでてくる)『京都移住計画』

 

自分が京都への移住を真剣に考える事になったキッカケが京都移住計画との出会いでした。

 

2015年9月に幕張メッセで行われた移住関連のイベントで僕は初めて京都移住計画の田村さんとお話しをした。

移住をしたいが京都での仕事が見つからないと悩んでいた自分に

京都には色んな仕事があるということを実例を挙げて教えていただき

 

『京都ならでは』の仕事である程、企業の規模は比較的小さいため東京まで情報発信できないという事を知り

 

『京都に移ってから職を探す』という選択肢を自分はその時知りました。

 

 

その後、京都移住計画が主催したイベントに2度程足を運びました。

京都で個人事業主に近い形で仕事をされている方が

どのような場所で、どのような仕事をしているかといった話をきき

参加者が気づきを共有するという場でしたが、

そこで『会社員』とは違う形での働き方に興味を持ちました。

 

今回の移住決断に際し、特に仕事面で大きな影響を与えてくれた団体です。

とはいえ、自分は特に特殊技能も持たない会社員。

自分がどのような形で働くことになるのか、楽しみでもあり、不安でもあります。

なぜ京都に移住するのか

僕は東京の30半ばのフツーの会社員です。

 

『なぜ京都に移住するのか』

 

大きな理由は

・地元に帰りたい(東京もうおなか一杯)

・働き方を変えたい

 

この二つです。

 

僕は生まれが京都で小学生までは京都でくらしました。大学までは滋賀、兵庫と関西で暮らし、就職と同時に東京へ。

東京で新しい友人と知り合い、様々な刺激を受けて楽しい10年だったと思います。

ただ、最近は東京の刺激より、人の多さや、街としての余裕のなさに疲れることが増えた。今の家は池袋の近くだけど、あの駅人とぶつからずに歩こうとするのホント大変。

 

自分にとって京都は故郷という特別な場所。

ただ、東京に来て純粋に「京都」というの街の魅力を感じるのです。

京都は中心部は街として栄えていて、周辺は落ち着いている。

そして緑が多く、地方都市にしては若い人が多く街にも活気がある。

 

京都を訪れるたびに京都の魅力に気づかされる気がします。

 

そして働き方。

東京ではベンチャーから大企業まで色々な会社で色々と経験しました。

業務に追われ時間と戦う日々とは違う働き方がないのだろうかと思っています。

なぜ東京ではこれ程時間に追われるのだろう・・・。

 

移住を機に、今の自分に最も合う働き方、働く場所を探したいと思っています。

京都は間違いなく東京に比べれば職の数は少ない。

それでも京都には「京都ならでは」の仕事があるはず。

自分にとっての「働くということ」を探したいと思っています。

もちろん飢え死にしない範囲で!

 

 

【京都へ移住】このブログについて

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皆様、こんにちは。

僕は2016年の6月に東京から京都への移住に向け、行動することを決めました。

2016年6月現在、京都の何処に住むのか、そして移った後にどのような仕事をするのか、全く決まっていません!

 

全部これからです!!

 

このブログでは京都移住に向け自分が考えたこと、動いたこと、そして起こった出来事を綴りたいと思っています。

現時点では10月の引っ越しが目標。

やはり移住するまでの最大のヤマは仕事と、住まいだと思っています。

 

自分にとっての京都移住がどうなるのか。

うまくいったこと、だめだった事、できる限り書いていきたい!

 

東京から京都やその他の地域へ移住することを考えている人へ、自分がこれから体験することが少しでも参考になればと思っています。

 

ボタンを押した日

その日は会社の目標設定の面談日だった。

上司に呼ばれ、部屋に入り、そして退職の希望を伝えた。「9月末を目処に辞めたい」と。

 

最終回答は来週に持ち越しとなった。

ただ、退職の気持ちを伝えたこの日から

 

『いつかの夢』

 

だった僕の京都移住は具体な計画となった。

 2016年 6月22日、それが僕の『京都移住』への スタートボタンが押された日になった。